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更年期障害

『更年期』=『更年期障害』と思っている人、意外と多いので驚きます。女性として、この違いをちゃんと理解しておきましょう。

更年期とは、閉経を挟んだ前後10年ほどの期間を言います。女性ホルモンを分泌する卵巣の機能が衰え、ホルモンが欠乏している状態が安定するまでの時期を指します。更年期に更年期障害を起こすか起こさないかは、若い頃に不規則な食事や生活を続けたり、無理なダイエットをしたりするとホルモンバランスにも影響しますので、少なからず更年期に影響が出てきます。

もちろん個人個人で症状に違いがあります。健康的に更年期を過ごすためにも、やがて来る更年期を更年期障害でつらいものにしないよう、規則正しい生活を心がけましょう。

更年期障害はどうして起こる?

更年期障害が起こる原因は、基本的には女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンが更年期に入って激減することにあります。

卵巣にある数十万個の卵胞が、40歳前後を境に激減し始めて50歳になる頃には数千にまで減ると言われています。数が減ることで、卵巣の機能が低下し、これまで卵巣から分泌されていた女性ホルモンが徐々に減少してくるのです。

卵巣からの女性ホルモンが減ることで、それを出そうとするホルモンにも影響が出てきます。

性腺刺激ホルモン

卵巣の働きは、脳にある視床下部でコントロールされています。この視床下部からの指令で、脳下垂体から性腺刺激ホルモンが出されています。更年期になると、いくら指令を出しても女性ホルモンが分泌されないので、反対にどんどん性腺刺激ホルモンが分泌されることになります。こうしてホルモンのバランスの乱れが生じます。

視床下部には自律神経などを司る中枢も集まっていて、女性ホルモンのバランスが崩れると、自律神経や情動にまで影響が出て、更年期障害の症状として現れるのです。

更年期の症状

まず、自分が更年期であるかどうかを見極めましょう。

更年期の兆候は、生理の乱れから始まります。それまで規則的にきていた生理周期が短い周期で訪れるようになります。

少なくなったエストロゲンを、もっと出すようにと脳下垂体から性腺刺激ホルモンがこれまで以上に分泌されるのが原因です。生理の出血自体は少なくなりますが、人によっては付きに2回も生理がきたりします。

こうした時期を経て、生理の周期はもっと乱れるようになり、生理がだらだらといつまでも続いたり、短期間であっという間に終わったり、周期も短くなったり長くなったりします。

そして徐々に生理の周期が長くなっていき、やがて閉経になります。更年期に入り、1年以上生理がなければ閉経と考えられています。

更年期障害の症状

更年期を向かえ、生理に乱れが出始めた頃から、更年期障害も出始めます。

数多くの症状が出るのが特徴で、代表的なのが、自律神経の乱れで起こる、のぼせと発汗です。別名ホットフラッシュと呼ばれています。気温に関係なく暑くなり、大量の汗をかくようになります。動機やめまいなどを同時に起こすこともあり、脈が乱れることもあります。

体が暑い反面、手足の冷えや耳鳴りなどを覚える人もいます。

精神症状の、いらいら、くよくよ、欝なども更年期に現れやすい症状です。その他にも、頭痛、肩こり、腰痛、頻尿、疲労、膣や尿道のヒリヒリ感、性交痛なども多くみられます。

更年期にかかりやすい病気

更年期を迎えると、更年期障害だけではなく、年齢的にもかかりやすい、症状がでやすい病気があります。

  • 高血圧
  • 心臓病
  • 糖尿病
  • 骨粗しょう症
  • 甲状腺機能亢進症
  • 婦人科系の病気
  • 膀胱炎 など

栄養バランスを考えた食事をし、適度な運動をしていると予防になりますので、更年期障害とダブルパンチにならないよう、気をつけましょう。

更年期障害の治療

婦人科に行き、『更年期ですね』と言われ、特に薬も処方されなかったと言う人もいるでしょう。これは更年期と更年期障害の区別がついていないので、医師が何もしてくれなかったと誤解されるからでしょう。

更年期障害であれば、薬物療法と心理療法があります。一つ頭に入れておかなくてはいけないのが、更年期障害を治す薬なのではなく、体の調子を整えるための薬だということを覚えておきましょう。

ホルモン薬(ホルモン補充療法)

更年期により、激減する女性ホルモンを補充することで、ホルモンバランスを整えます。

萎縮性膣炎による膣乾燥感、性交痛にも効果がみられます。骨粗しょう症の治療にも使われますが、副作用として、不正出血や頭痛、悪心、嘔吐、乳房痛などが見られる場合もあり、長期間使用していると、乳がんになる確率が少しあがると言われています。

漢方薬

軽い更年期障害のときや、ホルモン薬を使えない場合、漢方薬が用いられます。

漢方でいう『気・血・水』の流れを改善して、全身のバランスを整えます。症状や体質で漢方薬を使い分け、副作用も少なく、長期に渡って使用することができます。ただし、即効性はなく、効果が現れるまでに時間がかかります。

自律神経調整薬

自律神経のバランスを整える薬です。軽い更年期障害、ホルモン薬を使えない場合に用います。

ほてり、発汗などのホットフラッシュに効果がありますが、劇的なものではありません。

この薬は補助的に使われることが多い薬です。


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