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乳がん

乳がんは、健診に行く前に、自分やパートナーが気づくことの多いがんです。また、しこりに気づいたときには、他に転移している可能性もないとは言えません。乳がんは、日本人女性の20人に1人はなると言われています。 にも関わらず、乳がんに対する関心も低く、健診を受ける人も多くはありませんでした。

そんな中、『ピンクリボン運動』というのが立ち上がりました。もっと乳がんに関心を持ち、早期発見、早期治療を啓発しようとする活動です。

乳がんは乳腺にできる

まず、乳房の仕組みを知らなければいけません。出産する赤ちゃんのために母乳を出す役割をする、大切な皮膚の付属機関です。

中には腺組織の乳腺と、脂肪細胞、神経、血管などがあります。乳腺組織は15〜20の腺葉に分かれていて、その腺葉は更に数多くの小葉に分かれています。小葉は、腺房という、乳汁を分泌するものが集まってできたものです。線葉からはそれぞれ乳管が出ていて、小葉や腺房とつながりを持ちながら、最終的に主乳管となって、乳頭に繋がっています。乳がんは、乳腺を構成している、乳管や小葉の内側の上皮細胞からできます。

乳がんの種類

乳がんにも種類があり、乳管や小葉に留まっているがん細胞のものを『非浸潤がん』『乳管内がん』と呼び、乳管や小葉膜を包む基底膜を破って外に出たものを『浸潤がん』と呼びます。これらの他に、非浸潤がんが、乳管が開いている乳頭に達してしまい、湿疹様の病変ができる『パジェット病』の3つに分けられます。

がん細胞は、活発なものからおとなしいものまで、患者さんによって個人差があります。

乳がんの検査

40歳以上であれば、マンモグラフィで画像検査をオススメします。2004年には、厚生労働省から『マンモグラフィを原則とした乳がん健診』を推進するようにとの提言もありました。

乳房をパネルで挟み、X線撮影する方法で、触診では分からない小さなしこり、しこりの前段階の石灰化した極小さな乳がんの発見にかなりの威力を発揮する検査方法です。

ただ、乳腺が密になっている若い人には向きません。もちろん妊娠しているときも避けましょう。若い人だと、超音波検査がオススメです。

自己診断

月に1度は自分で乳がんチェックをしましょう。定期的に行うことで、いつもとは違う変化に気づくことができます。張っている状態では分かりませんので、生理が終わった4〜5日後くらいに行いましょう。

鏡の前で

  1. 両腕の力を抜いて、自然にさげた状態で鏡の前に立ちます。
  2. 乳房の大きさ、形に変化はないか、皮膚の凹み、ひきつれはないか、
    乳首がただれたりしてきていないかをチェックします。
  3. 次に、両腕を上げ、同じことを調べましょう。
    しこりができている場合、凹んだりひきつれたりする場合があります。
  4. 次に、指をそろえて伸ばし、脇の下にしこりがないか、指先で確認します。
    左右同じ方法で行います。
  5. 次に、乳首を軽くつまみ、血液の混じった分泌物が出ないかを
    乳を搾るようにして確認します。

仰向けになる

  1. 仰向けになり、枕やタオルを背中の下に入れ、片腕をあげて頭の下に入れます。
  2. 反対の手の指をそろえて伸ばし、腕をあげている方の乳房の内側をつままないようにして調べます。つまんでしまうと、しこりがなくてもあるように感じてしまいます。
  3. 指の腹を胸の中央に向かい、滑らせるようにしてしこりがないか確認します。
  4. 次に、乳房の外側から内側にむかって同じように確認します。
  5. これを左右行います。

進行度

進行度は5つのステージに分けられ、数値が大きくなるほど予後も悪くなります。しこりの大きさが2cm以下で転移のないものは、早期乳がんとして、極めて予後が良好です。

病期0
(ステージ0)

非浸潤がん:発生した乳腺の中に乳がんが留まっているもの
(パジェット病を含む)

病期1
(ステージ機

しこり2cm以下

リンパ節に転移なし

病期2
(ステージ供

a

しこり2cm以下

腋窩リンパ節に転移あり

しこり2.1〜5cm

リンパ節に転移なし

b

しこり2.1〜5cm

腋窩リンパ節に転移あり

しこり5.1cm以上

リンパ節に転移なし

病期3
(ステージ掘

a

しこり5.1cm以上

腋窩リンパ節に転移あり

腋窩リンパ節転移が強いか腋窩リンパ節転移はないが、胸骨傍リンパ節に転移あり

b

大きさ問わず

浸潤が皮膚、胸壁にあるもの

c

大きさ問わず

鎖骨下リンパ節、鎖骨上リンパ節に転移が拡大しているもの

病期4
(ステージ検

大きさ問わず

乳房と離れた場所に転移しているもの

乳がんの治療

乳がんの根本的な治療は手術になります。一度にがん細胞を取り除くことができますし、他の治療法と併せて行う場合でも、手術をして少しでもがん細胞の量を減らしておく方が、他の治療の成功率を上げることができるからです。しかし、最近は化学療法、ホルモン療法、放射線治療が進化・進歩したために、必ずしも手術をするのではなく、病変に応じて、各治療法が共働するような組み合わせをして治療するようになっているようです。

また、以前は乳がんというと、乳房を切除してしまう方法がほとんどでしたが、現在ではできるだけ乳房を温存する方向で治療がされています。治療後も、薬物治療が行われますが、様々な副作用がありますので、分からないことや疑問はそのままにせず、担当医に納得ができるまで説明してもらってもいいでしょう。

風邪の治療とは訳が違いますので、自分が納得できる治療を受け、健康を取り戻しましょう。知人に片方の乳房をなくした人がいますが、とても明るく、健康にしています。

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