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卵巣嚢腫

卵巣嚢腫……聞きなれない言葉かもしれませんね。どんなものか簡単に説明すると、卵巣に液状のものがたまり、腫れてしまう状態のことを言います。簡単すぎますか?

これから詳しく説明していきましょう。卵巣には様々な腫瘍ができますが、そのほとんどが悪性ではありません。ホルモンの影響でも嚢胞状になるので、嚢胞状の腫瘤は悪性ではないと解釈しても問題ないということです。

液状のものがたまって腫れている状態のことをひとまとめにして『卵巣嚢腫』と呼んでいます。大きさも様々で、ピンポン大からグレープフルーツ大以上になることもあります。

ほとんどが症状の出ないものですが、大きくなってねじれたり出血したり、ときには破裂したりして、下腹部に激痛を伴うこともあります。極稀にですが、悪性の卵巣がんの場合があります。

卵巣嚢腫の種類

卵巣嚢腫は大きく4つに分類することができます。治療を要さないタイプもありますが、経過観察が必要になりますので、定期的に検査は行っておきましょう。

機能性嚢腫

これは一時的なものであまり心配はいりません。排卵日頃に腫れてきて、自然になくなっていきます。

排卵は卵胞が破れ、卵子が飛び出すことで起こりますが、卵胞が大きくなっても稀に卵子が飛び出さずに排卵が起こらない場合があります。そしてそのまま卵胞がそのままの状態で残っているのが機能性嚢腫です。一見、単純性嚢腫と見分けがつかないのですが、このタイプの嚢腫は次の生理の頃、遅くても1〜3ヶ月以内には消失します。

単純性嚢腫

若い女性に多く見られるタイプの嚢腫です。丸い袋のように見える良性の嚢腫です。

嚢腫の中は水しか入っていません。5〜6cmまでの小さなものだと手術をせずに、経過観察することが多いでしょう。極稀に、悪性部分が隠れていることもありますので、定期的な検査は必ず受けておきましょう。

皮様嚢腫

良性の嚢腫には変りありませんが、中に毛髪や歯、油などができる腫瘍です。

小さいと症状はありませんが、大きくなると下腹部に不快感や痛みを覚えます。最初は経過観察していても、徐々に大きくなるタイプのものですので、最終的には手術が必要です。若い女性に多く、両方の卵巣にできたり、再発しやすいのが特徴です。滅多にありませんが、皮様嚢腫の一部ががん化することがありますので、手術をしなくても定期的に検査が必要です。

子宮内膜症性嚢腫

子宮内膜症が原因になってできる嚢腫です。子宮内膜症は、子宮内膜が子宮の内側以外のところで発生してしまうものですが、それが卵巣にも内膜症ができ、生理のたびに卵巣からも出血し、中にドロドロの血液がたまってしまいます。そのため、チョコレート嚢腫とも呼ばれています。

毎月起こる生理のため、嚢腫も徐々に大きくなり、性交時や生理のときに、かなりの下腹部痛が起こります。

診断方法

産婦人科での内診や、超音波検査で診断がつきます。腫瘍の位置、大きさ、内部に固まり部分があるか、毛髪や歯などの有無、壁で区切られているかなどが分かります。

悪性腫瘍の疑いがある場合には、血液を採取して腫瘍マーカーの検査をします。これまでの検査で良性か悪性かの判断がつかない場合は、CT検査、MRI検査を行います。しかし、実際には、超音波検査で判断できず、ある程度大きさがあるものは手術療法を行います。

卵巣嚢腫と診断されたら、腫瘍の大きさや手術をするのかどうか、した場合にはどの程度卵巣の正常部分も取り去ることになり、将来の妊娠への影響なども医師に確認しましょう。

治療法

良性の卵巣嚢腫の場合、腹腔鏡を使って悪い部分だけを取り去ることができます。全身麻酔下で行いますが、切開する傷もとても小さく、術後の傷もほとんど目立ちません。

悪性が疑われる場合や腹腔鏡手術が困難なタイプの嚢腫では、開腹手術が行われます。手術自体は簡単なものですが、場所が場所だけに、将来の妊娠への影響がありますので、自分自身、納得し、安心して手術を受けられるよう、疑問やわからないことはしっかりと医師に確認してから手術に臨み、健康を取り戻しましょう。

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